2023年6月30日金曜日

ケンブリッジ英検C2Proficiency取得講師が教えるやってはいけない英語学習法五選

 

ケンブリッジ英検C2Proficiency取得講師が教えるやってはいけない英語学習法五選

今回は英語学習で苦闘している受験生、社会人の方のために大切なお話をしたいと思います。私は20年以上英語指導に携わってきましたが、なかなか成果が上がらない生徒さんの多くに共通する課題が、そもそも学習方法そものの、つまりアプローチに根本的欠陥があるということです。間違った学習をどれだけ継続しても成果が上がらないのは当然です。写真によく学校現場で採用されている単語集がのせてありますが、それこそが大きな誤りの一つを明確に象徴しています。今日は特に5つの「絶対やってはいけない」学習法について語ろうと思います。この学習法を今やっている方、今日すぐに止めて下さい。そしてもしあなたに合った最適の学習法をお求めでしたら、是非英会話エスティームの清水までご相談下さい。完全オーダーメイド個別指導であなたの英語力向上をサポートします。英会話エスティームが目指すものについては取材を受けた記事をご覧下さい。ただし授業料の部分については改定されておりますので、当校ホームページを参照下さい。

教えて英会話教室ー石川県金沢市にある英会話スクール「英会話エスティーム」さんをインタビュー!

その1 単語帳に依存する

多くの受験生に共通する過ちの大きなものはまさに単語帳依存です。しかしながら、これは生徒さんのせいとは言えません。単語帳を学校一括で採択している先生の責任が大きいのは言うまでもありません。単語帳で単語を覚えるのがなぜ悪いのでしょうか。そのデメリットを次にあげます。
1 文脈の中で単語の意味を考えない癖がついてしまう。
単語帳を使うことにより、生徒さんは単語帳にのっている訳語を自動的に何も考えずに長文の中で当てはまる悪い癖がついてしまいます。例えばdevelopという単語であったら「~を発展させる」という意味をすぐに当てはめてしまいます。実は「~を開発する」という意味もよく出てくるのですが、単語帳のせいでスルーされてしまいます。
2 単語が定着しない
文章と切り離してどれだけ単語を覚えようとしても、覚えることはできません。つまり時間の無駄でしかありません。(ただし文章をともなう速読英単語は例外)学校の先生は来週のテストまでに五十個単語を覚えろ、といった課題を出します。それはナンセンスの極みですね。そんな先生の教えられるのは悲劇です。
3 文法を無視する習慣が身についてしまう
次の例文を訳してみて下さい。
Visits to the site have increased slightly since May.
5月以降そのウェブサイトへのアクセス数が少し増えた。
The company increased its workforce by 10%.
その会社は労働力を10%増やした。

この英文を訳すにはまず increaseという動詞が自動詞か他動詞かを判別しなければなりません。これは辞書を使う上では基本的スキルです。しかし単語帳に依存する受験生はだいたい「増加する」という自動詞の訳語しか頭に入っていません。つまり基本的文法知識を無視する習慣がついてしまっているのです。これは 1 で述べた文脈と切り離して単語を覚えることの大きな弊害でもあります。こういった悪い習慣が英語学習初期の段階でついてしまうと、なかなか脱却できなくなります。すぐに止めましょう。

その2 長文を読まずに英文法だけを学習する

英語が苦手な受験生が陥る大きなミスがこれです。まずは単語、次に英文法といったように基礎が大切、との思いから長文を後回しにしてしまう。これは大きな間違いです。なぜかというと長文を読むための文法力=文法問題を解くための文法力 ではなからです。次の英文を読んで下さい。
What makes the threat of political terrorism more complex is the fact that international gangsters and drug lords will continue to embrace the plans and strategies of terrorism to achieve goals of their own.
ここで必要とされる文法力とは何でしょうか。次の質問に答えてみて下さい。
①Sとなる名詞節はどこからどこまででしょうか。Whatからcomplexまで
②名詞節の文型を分析して下さい。SVOC
③補語は? the fact
④ the fact that that節の役割は? 同格
⑤ to achieve goals of their own の不定詞句の役割は  副詞句
これだけ着眼点がありますが、四択の文法問題はどれ1つとして役に立ちません。長文読解のための文法力は長文を読むことによってしか身につかないのです。このことが認識しないで長文を後回しにするのは愚の骨頂です。

もう一つ English Grammar in Useといった大変信頼できる文法書があります。私も大好きな教材です。ただし大半の生徒さんは間違った使い方をしています。真面目な生徒さんはUNIT1から順番に問題を解こうとしますが、それが大きな間違いです。この本はあくまで補充教材という位置づけです。自分が弱い分野を見つけ出して、該当するユニットを学習するのが正しい使い方なのです。130のユニットを順番にするなんてそもそも不可能です。挫折するだけです。


その3 発音記号を無視する

最近の単語帳にはカタカナがふってあるものさえありますね。話せる英語とか発信力などと言いながら、その基礎となる発音指導を無視しているのが日本の英語教育のお寒い現状です。このことによる弊害は自明でしょう。
①リスニング力が上がらない
②デタラメな音読しかできない
③カタカナ英語から脱却できない
④外国人に英語が通じない
私はIPA(国際発音記号)をレベルにかかわらず徹底的に最初指導します。デタラメな発音は百害あって一利なし。ただIPAをきちんと教えられない教師が多いのが現実(特に英語を話せるだけのネイティブ講師)なので、IPAを教えないようなスクールにはまず通わないことが大事です。IPAのチャートは以下をご覧下さい。

その4 単語の類推に頼る

このスキルは大切ではありませんか?と思う人も多いでしょう。私はこのスキルの大切さを否定しません。問題なのはこのスキルを運用するだけの語彙力を持っていない人が、このスキルに頼ろうとしていることです。特に大多数の高校生にとっては、まず最低限度の語彙力を定着させることが最優先。このスキルを運用できるだけの単語力がないのに類推の大切さを強調するのは誤りです。例えば共通テストレベルのテストにおいては単語の類推力は必要ありません。そのレベルで未知の単語が多いということは最低限度の単語力が足りない、ということです。

その5 ディクテーションをしないリスニング練習

共通テストでリスニングの比重が上がっているのに、その対策といえばひたすら問題をしてみる、慣れるということだけです。これは全く無意味です。一番基本となるのはディクテーションです。明治時代の英語入試にはディクテーションがあったそうです。くだらないリスニング試験をするくらいならディクテーションを入試に導入する方が100倍ましだと思います。なぜなら書き取りをさせることにより、語彙力、綴り、句読点、文法力などいろんな力を客観的に測れるからです。リスニング練習にはディクテーションという基本が不可欠なのです。私は徹底的にディクテーションをレッスンに取り入れています。

2011年9月9日金曜日

大学受験英語攻略法

 高校生を日頃指導していて、最近感じることだが「いい加減な速読」は全く意味がないということである。よく英語の構文150のような教材を批判する先生方がいますが、文法の知識があってもある程度パターン化し、まとまった形でないと実際に読解で応用することはできません。美誠社の教材は確かに分厚く、全部こなすのは大変でしょうが、かといって構文の教材を何もやらずに英語力を身につけるのは無理です。
 昨日も立命館の過去問を受験生に教えていたが、彼は構文力があるので、文を全体的に把握でき、難なく長文が解けてしまう。
 学習の優先順位は、正確さが第一であり、速読は第二です。指導者として速読を強調しすぎないようにしたいものです。TOEICであろうと、英検であろうとそれは変わらないでしょう。

2011年8月12日金曜日

最初の英語学習の壁を乗り越える!

 前回、3人称単数の重要性と教え方の問題点について指摘しましたが、今日はその続きです。3単現のSについてお話ししましょう。次の例文を見て下さい。

He lives in Tokyo.      (肯定文)
He doesn't live in Tokyo. (否定文)
Does he live in Tokyo?   (疑問文)

私は中学の時、なぜdoesが疑問文と否定文の時いきなり登場するのか、そこで混乱しました。このなぜ?を明確にすることを日頃、英会話エスティームのレッスンで心がけています。文章で表現するのは難しいですが、次のことが言えます。

lives =does+live 助動詞DOESと動詞の原形LIVEが合体したものが、現在形のLIVEなのです。肯定文の場合、助動詞DOESは動詞の原形LIVEの後ろに隠れているのです。助動詞と主語を入れ替えるから疑問文は Does he live in Tokyo?となるのです。

2011年8月11日木曜日

中学校一年生の壁(二学期)

 中学校一年生の二学期に、英語においては最初の壁が待ち構えています。私もその壁に跳ね返され、英語が分からなくなった一人です。その体験を、現在は英会話エスティームにおける指導に生かしています。
 主語が3人称現在単数の時、動詞にはーSがつくと習います。しかしながら、人称と単数・複数という概念はなかなかつかみずらいものです。それはなぜでしょうか。ズバリ言うなら、「人称」という訳語が混乱のものなのです。
 英語の文法書を読むと、1st person/2nd person/3rd personと記述してあります。直訳するならば、一番目の人、2番目の人、3番目の人となるのです。英会話エスティームでは、この点についてまず説明します。その上で、一番目の人は話している本人(もしくはその仲間)、2番目の人は話している相手(もしくはその仲間)、3番目の人は話題にしている人・ものというように説明します。一人称というと、中学生は単数、複数の概念と混同しています。素直に「人が一人いる」と解釈する子もでてきます。
 大切な概念であるにもかかわらず、授業中にきちんと説明している先生は少ないように思えます。英語を英語で教える、という流れがあるにせよ、大切なことは日本語で教えるべきではないでしょうか。日本語で説明してもわからない生徒さんがいるという現実を直視すべきでしょう。
 日頃、エスティームで指導していると、成人の英会話を受講する生徒さんの多くも、この壁で苦しんでいることがよくわかります。中学校レベルの英語がいかに大切か?ということを毎日実感します。


2011年8月10日水曜日

高校生を指導して思うこと

  今日、某公立高校の生徒さんから、成績が急にアップしたという話を聞いてうれしかったです。まだ、入会して4か月目なのに驚くべき結果です。話を聞くと高校ではすべて英語だけで授業をしているとのこと。興味ある一部の生徒のみが理解できていて、どうも大半はちんぶんかんぶん無為な時間を過ごしているとのこと。塾がなければ英語はどうにもならないそうです。
  大学入試という将来を左右するイベントが控えているのに、実験的な試みに生徒を巻き込んで良いのだろうか。そもそも英語で授業できるだけの英語力を備えている教員が全国に何人いるのだろうか。現実を直視せずに、何か絵に描いた餅のような夢物語を空想しているとしか到底思えないのですが。
 そもそも30人以上もいるような生徒さんを前にして、英語だけで授業をすることが有益でしょうか。海外の語学学校は一クラス10人程度が限度となっています。それより大きいと効果的なレッスンは無理です。
学校現場のナンセンスな教育が塾産業を栄えさせているという現実は本当に皮肉です。もっと学校も塾もハイレベルで共存共栄していくべきではないでしょうか。成績が簡単に上がっていく姿を見るのは、私にとっては楽しいですが。